就活生がソッポを向く「経団連企業」

「解禁日」の1カ月前に4割強が「内定」済み。優秀な学生の行き先は外資系やベンチャーだ。

2018年7月号 BUSINESS

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日立製作所会長の中西宏明が5月31日、経団連会長に就任した。翌日の6月1日は経団連が定める就職活動の「解禁日」。しかし調査会社のデータによると1カ月前の5月1日時点で4割強の学生が「内定」を得ていた。学生たちの行き先は外資系やベンチャー。つまり就職協定に縛られない「非経団連企業」だ。キヤノン会長の御手洗冨士夫が会長になった2006年以降、経団連の影響力低下は目を覆わんばかりだが、ついに学生たちにもソッポを向かれた。六本木ヒルズ森タワーにあるグーグルの日本オフィス。昼時にカフェテリアを訪ねると、TシャツにGパン姿の若者たちがランチをしながら談笑している。色とりどりのサラダから始まり、前菜、メイン、パスタ、デザートまで。この日は「沖縄デー」ということで、ソーキそばもメニューにあった。冷蔵庫には冷えた飲み物。コーヒーマシンもある。普通の社食と違うのはその垢 ………

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