馬毛島「米空母機訓練場化」消える

地権者の高値での購入要求に、防衛省は「第二の森友問題」となるのを恐れて尻込み。

2018年7月号 DEEP

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今年5月下旬、東京から約1200キロ離れた硫黄島で米空母ロナルド・レーガン艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)が実施された。FCLPとは、空母艦載機が約300mと短い空母に支障なく着艦できるよう、飛行場を空母に見立てて離着陸する訓練のことだ。関係者の間では「タッチ・アンド・ゴー」という呼称でおなじみだ。夜間に行う訓練は特にNLPと呼ばれ、空母パイロットにはハードな訓練が義務付けられている。FCLP関連のニュースが大手メディアでほとんど報じられないのは日本政府がこの訓練の場所の選定にずっと悩まされてきた裏返しでもある。訓練時の騒音が激しく、昨年9月、神奈川県の厚木基地で5年ぶりに実施された際には、地元住民から多数の苦情が自治体に寄せられたという。日本政府は訓練場の場所をこれまで確立することができていない。政府は暫定措置として硫黄島での訓練を在日米軍に求めてい ………

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