ロシア課長「セクハラ」停職裏には世耕経産相の逆鱗

2018年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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外務省は6月5日、欧州局ロシア課の毛利忠敦課長(49)に対し国家公務員法99条の信用失墜行為があったとして停職9カ月とし、官房付に更迭した。河野太郎外相は「誠に遺憾だ。外交に直接関係はない。被害者のプライバシーがあり、これ以上は話せない」と貝のように口を閉ざしたが、外務省関係者は「女性へのセクハラ行為の疑惑があった」と内々に説明している。だが、これはどうも目くらましらしい。5月26日、安倍晋三首相はモスクワを訪問、ウラジーミル・プーチン大統領と会談、成果のはっきりしない共同声明を発表した。米朝首脳会談を控え米中朝接近に対する日ロの連携を探るのはいいが、中身はほとんど空振りで「何のための訪ロか」と政府内でも溜息が洩れる。元凶は、下地ならしで4月28~5月5日にロシアなど3カ国を歴訪した世耕弘成・経済産業相のようだ。16年12月のプーチン来日前の日ロ交渉で領土 ………

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