非核化は薄い中身。中間選挙向けショーに乗じて「費用は日韓負担」「米韓演習中止」を引き出し国際デビュー成功。
2018年7月号 DEEP [「外華内貧」の米朝声明]
「んん? 米国が首脳会談直前まで見せていたCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)への意気込みは、いったいどこに行ったんでしょうか……」6月12日、米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が、シンガポールで「世紀の会談」を行い、発表された共同声明を見て、韓国の特別報道番組に出演していたコメンテーターは怪訝そうな表情で首をかしげた。 会談前から非核化の具体的措置を予想していたマスコミの見立ても見事外れた。会談後、マイク・ポンペオ米国務長官は「CVIDの見返りであるCVIG(完全かつ検証可能で不可逆的な安全保証)も話し合った」と語ったが、韓国の分析家たちは、共同声明はCVIDもCVIGも明記されず、原則的な立場表明で終わっているとして、会談を「外華内貧」と酷評し始めた。 ここで正しておきたい深刻な誤解は、一部マスコミや専門家たちがCVIGの ………
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