沖縄知事選「隠し玉」の身体検査

振興予算を一手に握る「菅」、JCで「麻生」の二枚看板が後ろ盾。だが山口コネクションが浮上。

2018年7月号 DEEP

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米軍普天間飛行場の辺野古移転をめぐって政府と対立が続く沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事が4月21日、浦添市内の病院で3センチ大の腫瘍の切除手術を受け、生検の結果、ステージ2の膵臓がんと判明した。膵臓近くのリンパ節でも転移がみつかり、これも摘除したという。5月15日に退院して県庁で短時間会見を行ったが、さすがに頬がこけた翁長は11月に予定される知事選に再選をめざして出馬するかどうかを明言しなかった。その4日後の19日から2日間、菅義偉官房長官が沖縄を訪問した。表向きは米軍キャンプ・キンザーの一部返還式典に出席するためだ。兼務する基地負担軽減担当相として菅が強く事務方に指示を出し、2015年に当時のキャロライン・ケネディ駐日大使と前倒し返還を発表した「長官案件」だからだが、秋の知事選をにらみ県政奪還の態勢づくりが本命の出張だった。

千載一遇だがつぶし合い

2月の名護市長選で辺野 ………

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