「闇に消えた60億円」高野山vs.興正寺が手打ち

2018年7月号 BUSINESS

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名古屋の有力寺院、興正寺を巡る巨額の資金流出問題で不可解な手打ちが行われた。本誌2017年11月号で詳報したように、魑魅魍魎が群がった興正寺からは12年秋以降、60億円以上のカネが実態の定かでない投資などの名目で流出。本山である高野山は住職の梅村正昭氏を14年1月に罷免。梅村氏はその後も寺の占有を続け、民事訴訟などで抵抗した。業を煮やした本山は刑事告訴に及び、昨年9月には名古屋地検特捜部による家宅捜索も行われた。ところが5月21日、本山の添田隆昭宗務総長(興正寺の特任住職を兼任)が梅村氏側と和解したと記者会見を開いて表明、刑事告訴も取り下げるとしたのである。突然はしごを外された名古屋地検特捜部の捜査が暗礁に乗り上げることは必至だ。関係者によると、6月1日に本山側が開いた説明会では和解に対し疑問の声が相次いだという。本山側によれば、梅村氏は今後も興正寺に出 ………

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