テレ朝「セクハラ告発」の真相

「報道したい」と提案しても、官邸に近い報道局長らに録音データを取り上げられるだけだから、週刊誌に持ち込んだ。

2018年6月号 DEEP [燃え広がる「怒りの火」]

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テレビ朝日の女性記者に対するセクハラを巡り、財務事務次官を更迭された福田淳一氏。セクハラを一貫して否定していると伝えられているが、政府関係者でさえ「セクハラの定義も知らず、悪あがきを続けている」と見放す。今回の問題では、女性記者に言い寄る取材対象者の卑劣さにとどまらず、安倍政権とメディアの熾烈な攻防も垣間見えた。現場では「#Me Too」と立ち上がる女性記者らが相次いでいる。福田氏のセクハラは4月12日発売の週刊新潮がスクープ。「財務省担当の女性記者を何度も夜呼び出し、抱きついたり『キスしてもいい』『ホテル行こう』などと迫ったりしていた」「被害者は複数いる」と報じた。この段階では、被害者の1人がテレビ朝日の記者だとは判明していない。同日の参院財政金融委員会。麻生太郎副総理兼財務相は福田氏に「財務省が置かれている状況を考え、緊張感を持って対応するよ ………

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