全国建設業協会が「働き方改革」を骨抜き?

2018年6月号 LIFE

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働き方改革が遅れていた建設業界に、今秋から「建設キャリアアップシステム(CCUS)」が導入される。さまざまな工事現場を渡り歩く建設労働者に共通IDカードを携帯させ、就労履歴を一元管理する画期的なシステムだが、肝心の就業時間を記録する機能が搭載されないことが分かった。東京五輪に向け建設工事が佳境を迎える中、時間が記録されないなら、働き方は「改革」どころではない。 「建設産業にとって週休2日制の実施とCCUSの導入の二つが最重要課題だ」――4月27日に都内ホテルで開催された日本建設業連合会の定期総会で、会長の山内隆司大成建設会長は力説した。建設労働者の高齢化と人手不足は深刻で、人材確保に向けた処遇改善が喫緊のテーマ。これまでも年金など社会保険未加入問題と労務単価引き上げによる賃上げ対策に取り組んできた。2016年度の調べでは、建設業の実労働時間は年間2056時間と ………

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