IR「大穴」にハードロック

自公合意の裏で「トランプ印」の米資本が動きだした。主戦場は北海道だが、実はマカオと組んだ毒人参か。

2018年5月号 POLITICS [カジノ利権狂騒曲]

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意外とあっさり合意した。4月2、3日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案を検討した自民党と公明党の与党ワーキングチームのことである。森友文書改竄で証人喚問が行われ、その余燼が燻るなかで、IR慎重論の公明に自民がどこまで譲歩するかだったが、懸案のカジノ設置数は上限3カ所、入場料は6千円で折り合った。自民が合意を急いだのは、IR推進法の「2年内に実施法」という期限が5月に迫るばかりではない。大物ダークホースが日本上陸へ動いているからだ。これまではサンズ、MGM、ウィンのラスベガス「ビッグ3」を中心に、華僑資本ゲンティンなどが取り沙汰されてきたが、世界にホテル24カ所、カジノ11カ所を展開する「隠れた最大手」ハードロックが、出遅れ挽回に動きだしたのだ。

先住民富豪が所有するカジノ資本

ハードロック? 1971年に米国人ヒッピー2人が、ロンドンでハンバーガーが食べたくなって開店したカフェ ………

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