登山用品の名門「好日山荘」が崖っぷち

2018年5月号 BUSINESS

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大正13(1924)年創業の登山用品の名門企業「好日山荘」(神戸市中央区)の経営不振が深刻化している。2017年11月期は10億円の最終赤字に陥り、ここにきて「手形が割止めになっている」(信用調査マン)。好日山荘は現在、同名の店舗を全国63カ所(FC含む)、クライミングジム「グラビティリサーチ」19店舗を展開する。04年から「コージツ」の社名でジャスダックに上場していたが、スキー用品や釣具への進出失敗で08年度以降2期連続最終赤字を計上するなど、苦節が続いた。12年にマッキンゼー出身の青松英男氏率いる投資ファンド「DRCキャピタル」によるTOBで上場廃止した経緯がある。しかし、ファンド傘下で攻勢に転じ、13年には国内最大級の旗艦店を「グランフロント大阪」に出店。折しも「山ガール」が脚光を浴びるなどアウトドア市場が低迷を脱したこともあり、売上高はTOB前の10年度99億円から14年 ………

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