「中朝再接近」陰に習近平の焦り

「無礼者」の金正恩を北京で歓待。対トランプ交渉のカードを失う恐怖が透けて見える。

2018年5月号 GLOBAL

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東アジアの国際情勢は、過去数十年で最も難解な局面に突入した。言うまでもなく台風の目は北朝鮮の若き独裁者、金正恩(朝鮮労働党委員長)だ。国際社会の警告を無視して核兵器・ミサイル開発に邁進した金は、今年2月の平昌オリンピックを奇貨として一転、韓国経由で密かに米国にアプローチした。3月8日、米大統領のドナルド・トランプは史上初の米朝首脳会談に5月までに応じる意向を表明し、世界を驚かせた。

「水と油」が中朝の実態

続いて3月25日、金は専用列車で北京を電撃訪問。中国国家主席の習近平(共産党総書記を兼務)と初会談した。両者は中朝の伝統的友好関係の継承を確認するとともに、朝鮮半島の非核化実現に向けて協力することで一致したという。金の豹変の背景には、米国が先制軍事攻撃も辞さない姿勢で圧力をかけ続けたことや、北朝鮮の対外貿易の8割以上を占める中国が経済制裁に本腰を入れたことがある。 ………

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