機関誌上で六代目山口組が勝利宣言。帰参者が相次いでいるが、構成員が激減、弱体化している。
2018年5月号 DEEP
三つに分かれた山口組が再編へ動き始めたのか。神戸山口組(本部・淡路、以下神戸)の井上邦雄組長がトップを兼任する中核組織、山健組のナンバー3が六代目山口組(本部・神戸、以下六代目)に転じたことがきっかけとなり、神戸や任侠山口組(本部・尼崎、以下任侠)から六代目に戻る構成員が相次いでいる。警察は切り崩しや引き止めを巡る抗争を警戒する一方、組員の離脱を手伝い、組織全体の弱体化を目指している。関係者によると、異変の始まりは、山健組が2月11日付で発した「絶縁状」だった。この世界では最も厳しい処分で、永久追放を意味する絶縁となったのは、山健組で組長、若頭に次ぐ統括委員長を務めていた植野雄仁・兼一会会長。兼一会は大阪・ミナミが本拠で、植野会長はその後、東大阪に本部がある極心連合会の橋本弘文会長の舎弟(弟分)に転じた。橋本会長は六代目ナンバー3の統括委員 ………
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