三菱重工「トルコ原発」腰砕け

「冗談ではない」と憤然と席を立つトルコ政府。苦しい胸の内を「忖度」してほしかった三菱重工は大いにあてが外れた。

2018年5月号 BUSINESS [リスクだらけの「原発輸出」]

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三菱重工業はさぞ、あてが外れて困惑していることだろう。彼らがトルコ共和国で「受注」活動をしてきたシノップ原発の件である。今年3月半ば、三菱重工は経済産業省資源エネルギー庁の原子力政策所管部署を通じて、トルコ側にシノップ原発についての詳細な事業化調査(フィージビリティ・スタディ=FS)結果を手交するつもりでいた。三菱重工の広報担当幹部は「交渉中のことは明らかにできない」としてFS結果の概要について口をつぐむが、両国の交渉にかかわっている関係者の話を総合すると、おおむね以下のような内容だったらしい。

「FS結果」を突き返すトルコ政府

4基2兆円と見込んでいたシノップ原発の建設費が2倍の4兆円を大きく上回りそうで、トルコ側が想定していた電力料金(1キロワットアワーあたり10.80~10・83セント)では到底収まりそうになく、当初見込んでいた電力料金の大幅な引き上げが避けられないこと。さらに今後 ………

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