官邸の威を借る奥原去って農協グループ怖いものなし

2018年5月号 BUSINESS [インサイド]

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「森友」問題、防衛省の「日報」隠蔽に続き、「加計獣医新設」は首相案件とする文書まで飛び出し、内閣支持率が急落した安倍政権――。官邸の威を借り、権勢を振るってきた「安倍トモ」官僚の足元も覚束なくなっている。その筆頭が農林水産省の奥原正明事務次官(62)だろう。安倍政権が標的にした「農協」に大ナタを振るった奥原氏。その功績から傍流ながら次官の座を射止め、今夏で在任丸2年。菅義偉官房長官の覚えめでたく「3年目突入」が噂されたが、官邸のパワーダウンで「6月退任」が既定路線になっている。かかるパワーバランスの変化を、農協グループは見逃さない。ここに来て意気軒昂なのはJA全中。奥原氏がシナリオを描いた農協改革の標的となり、全国の農協を牛耳る権限を剥奪され、一般社団法人に格下げされたが、その恨みを忘れない。あまり知られていないが、来年5月まで農協の「改革集中推 ………

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