米「使える核戦略」翼賛の代償

核削減否定のトランプの新方針に直ちに賛意を示した日本。議会承認もまだなのだが。

2018年4月号 GLOBAL

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米ドナルド・トランプ政権は2月、今後5~10年間の米核戦略の指針となる「核態勢見直し」(NPR) を8年ぶりに更新。低出力の小型核弾頭や潜水艦から発射する核巡航ミサイルなど、近代的だが高価な戦術核兵器を開発する方針を打ち出した。いわば「使える核」を開発し、使い勝手をよくすると共に、通常兵器やサイバー攻撃への反撃に核先制攻撃も辞さないという姿勢を明確にした。核保有量の削減を目指したオバマ前政権の戦略を大転換させるこの新核戦略に真っ先に賛成したのが、日本だった。NPRに要する費用は今後30年で最大1兆ドルと見込まれ、議会の承認が必要になる。だが、その一環としてすでに小型で精度の高い、「使いやすい」核爆弾B61-12の開発は着々と進んでいる。

安倍政権中枢が望んだもの

河野太郎外務大臣が指針を「高く評価する」と表明したのは、トランプが新核戦略を発表したわずか数時間後だった。「米国による ………

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