2018年3月号 DEEP [インサイド]
トランプ米大統領がこのほど、1年前に離脱を表明した環太平洋経済連携協定(TPP)に復帰する可能性に言及した。安倍晋三首相はかねて盟友「ドナルド」にTPP復帰を働きかけており、官邸周辺からは「2国間自由貿易協定(FTA)交渉を回避した。安倍外交の勝利だ」と楽観が漏れるが、本当はどうなのか。そもそもトランプは、離脱表明した地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」についても「復帰しても良い」と思わせぶりな発言を続けてきた。外交筋は「TPP復帰発言はパリ協定と同じだ」と切り捨て、日本がFTA交渉で市場開放を迫られる可能性は「依然として高い」と警戒する。トランプの発言は、次のような内容だった。まず、米CNBCのインタビューに「米国がかなり良い取引をできるならばTPPに加わる」と表明。さらに、TPP参加国のうち、米国とFTAを結んでいない国があると指摘し、そうした国と「個別かグル ………
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