トムソン・ロイター「解体」「金融情報端末」は時代遅れ

2018年3月号 DEEP [インサイド]

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米投資ファンドのブラックストーンなどが、金融情報大手トムソン・ロイターの金融機関向け情報サービス部門の買収を決めた。トムソン・ロイターは、同部門の株式の過半数を売り渡し、170億ドルを獲得する。さらに、傘下のロイター通信は、売却した部門向けに記事を提供し、年間3億2500万ドル以上を受け取る30年間の契約を締結した。トムソン・ロイターは「巨額の資金を手に入れ、メディア再編に乗り出す」(投資銀行幹部)と見られる。トムソン・ロイターは2008年4月、カナダの情報サービス「トムソン」が英老舗の「ロイター」を呑み込み、誕生した。収益の柱は、銀行や証券会社のディーラー、トレーダーが市場情報を集める「金融情報端末」などの提供。標的になったのは、古き良き報道ではなかった。しかし、08年9月のリーマン・ショックにより、屋台骨の金融サービス部門が苦戦に陥る。さらに、専用端 ………

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