醜聞続出「山中iPS研」の病根

政府の研究資金1100億円を差配する巨大研究所は山中教授の手に余る。「応援団」が日本の宝をダメにする。

2018年3月号 LIFE

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ガバナンス不全ここに極まれり――。京都大学iPS細胞研究所で1月下旬に発覚した研究論文の不正。功を焦った若手研究者の暴走と片付ける向きは多いが、病根はもっと深く組織運営に絡む。記者会見で自身の辞職に言及した山中伸弥所長。周囲は「先生は日本の宝」と引き留めるが、山中を崇め持て囃し、莫大な資金を投じて組織やプロジェクトの肥大化を招いた「山中神話」こそが落とし穴と見るべきではないか。「不正を防ぐ対策は形骸化していた。一夜にして信用が失われた」――。1月22日、京都市内で論文不正についての記者会見に臨んだ山中は硬い表情で言葉を絞り出した。 今回問題になったのは、iPS研の山水康平助教らが米科学雑誌に発表した「血液脳関門」についての論文。異物が脳に入るのを防ぐ血管の仕組みをiPS細胞で再現したという内容だ。特に開発が難しい認知症治療薬にも関係するため注目度は高か ………

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