明るい未来を強調しつつ、次々と負担増を画策する政府のまやかし的な二枚舌に踊らされるな。
2018年3月号 POLITICS
日本人の長寿化が進む中、安倍晋三政権は「人生100年時代」と、それに備えた人づくり革命を目玉政策に掲げている。とは言え、超長寿時代を支える社会保障制度は心もとなく、財源確保のため、高齢者の負担増や年金受給開始年齢の先延ばしなどが避けて通れない。そうした背景からか、首相が政策立案と国民へのPR合戦に巧みに利用しようとしているのが、将来の首相候補である自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(36)と、社労族のホープ、橋本岳厚生労働部会長(44)の2人だ。小泉純一郎元首相と橋本龍太郎元首相のジュニアでともに衆院当選4回である。今秋の総裁選で3選を目指す首相にとって、国民から反発を招きかねない人生100年政策の帰趨に次世代を担う2人を絡ませる高等戦術と言えよう。「日本は少子高齢化という国難とも呼ぶべき危機に直面している。だが、この壁も必ずや乗り越えることができる」、「 ………
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