委託企業はさあ大変。会計トラブルを疑われ、代役見つからず、あわや「監理ポスト入り」。
2018年3月号 BUSINESS
一時会計監査人――。聞き慣れない言葉だが、ご存じだろうか。期中に企業の監査法人が担当を降りた場合、決算期末までの残りの期間の監査を引き継ぐ監査法人のことを、通常の会計監査人の前に「一時」と付けてこう呼ぶのだ。期中に監査法人が替わるのは異例だが、そのような上場企業は、実は1年当たり数社~10社程度ある。変更の理由はいろいろだ。企業の会計に不正が見つかって監査法人側が手を引くというケースもあれば、「社長と会計士がケンカした」という他愛ないケースもあるという。大半の解約は互いの合意が前提だ。しかし、企業側に何か問題があったわけではないのに、監査法人が一方的に解散するという事例が昨年あった。「監査法人よつば綜合事務所」だ。すでに「上場会社監査事務所登録」からその名は消え、よつばの代表を務めた人物はコンサルタント業に専念しているという。
2017年度によ ………
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