2018年3月号 BUSINESS
森信親金融庁長官(1980年旧大蔵省入省)の後釜は、本命の遠藤俊英監督局長(82年入省)ではなく、氷見野良三金融国際審議官(83年入省)に、事実上決まった。「監督局長になって長官に昇格」が、金融庁の不文律であり、歴代長官はいずれも監督局長から栄進しているが、森長官は全く意に介さない。審議官から金融国際審議官に昇進した氷見野氏は局長経験がない。そもそも金融国際審議官は財務省の財務官に相当する「上がりポスト」であり、「長官待ちポスト」ではなかった。ところが、森長官が長期(3年)政権となり、3年後輩の氷見野氏が本命に浮上した。それを決定づけたのは、1月中旬に開催された地方銀行と第2地方銀行の両協会との意見交換会だった。両協会に属する頭取が勢ぞろいする前で、森長官は、現下の金融庁が抱える最大の課題である検査・監督の見直しについて「その考え方は、このあと氷見 ………
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