日立に喧嘩売った三菱重工の大誤算

7700億円の補償請求を商事仲裁協会に持ち込み、日立の怒りを買った経営陣。手痛いしっぺ返しを食らいそう。

2018年2月号 BUSINESS

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「GE(ゼネラルエレクトリック)が1万2千人、シーメンスが7千人リストラするそうです。次は私たちの番ということでしょうが……。皆さん、どうしたらいいですかね」2017年12月、地方で開かれた電力業界の親睦会。挨拶に立った三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の安藤健司社長は自虐的な発言で会場の笑いを誘った。だが、それを伝え聞いた日立製作所出身のMHPS社員は冗談とは受け止めず、表情をこわばらせる。「日立系を駆逐するつもりじゃないか。あの人だったらやりかねない」

「タービンのことは俺たち」

日立・三菱重工統合へ――。日経新聞朝刊1面に日立と三菱重工業の経営統合検討を伝えるスクープが載ったのは11年8月だった。三菱グループ重鎮への根回しが終わらない段階での情報流出は物議を醸し、結局「幻のスクープ」に終わった。三菱重工元会長の西岡喬が激怒して頓挫したとされるが、唯一「成果」として残ったのが、14年2 ………

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