黒すぎる岸和田「再選挙」の舞台裏

告発者の背後を報じたメディアは皆無。アンタッチャブルな土地柄そのものだからか。

2018年2月号 POLITICS

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大阪南部にある岸和田市は「だんじり祭り」と「岸和田競輪」で知られる人口20万弱の地方都市――。昨年11月26日に行われた市長選で再選を果たした現職がその翌27日、元支援者から4年前の初当選時に「自民党推薦」を得るために200万円の現ナマを、地元選出の衆院議員に渡したと暴露された。12月26日付で辞職に追い込まれたが、2月4日に行われる再選挙に出直すという。「市長に裏切られた。もう任せられない」との批判がある一方で、元支援者の暴露は、何が何でも市長を引きずり下ろす「自爆テロ」と囁かれる。そこには市政に食い込む地元建設業者の思惑が絡んでいるようだ。まずは事の発端、昨年11月の市長選を振り返る。現職の信貴(しぎ)芳則市長(56)が約3万2千票を獲得、自民推薦の西田武史元市議(52)に大差をつけ再選された。ところが、翌朝、信貴市長を「岸和田市長、自民関係者に現金預ける」と ………

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