一部の記者を排除し、前代未聞の緊急記者会見。ホンネは権力の座に居続けたい。
2018年2月号 POLITICS
昨年11月21日朝、北海道の政財界関係者はさぞかし驚き、戸惑ったに違いない。日本の女性知事「最長不倒」の4期目を務めている高橋はるみ(64)の去就について、新聞2紙が相反する「特ダネ」を報じたからだ。部数首座の北海道新聞(以下、道新)は1面トップの大見出しで「高橋知事 5選不出馬」。他方、2位の読売新聞は北海道版の社会面で「高橋知事 5選へ意欲」と打った。次の北海道知事選は、統一地方選がある2019年4月。任期を約1年半も残したこのタイミングで、現職の進退をめぐる記事が出ること自体、異例の早さだ。しかも、有力2紙が同じ日に真逆のニュースを流したのだから、不可解この上ない。現地で複数の関係者に当たると、「北の大地」を騒がせた珍事の真相がわかってきた。
道新の記事は、高橋が「8月以降、複数の経済人や道庁関係者らに『後進に譲りたい』と伝えた」というもの。さらに ………
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