五輪一時閉鎖のビッグサイトの「後釜」を狙う。運営権売却に日仏連合が勝って風穴が空く。
2018年2月号 GLOBAL
3日間で50万人が集まる巨大イベント「コミケ」(コミックマーケット)の会場、東京ビッグサイト(東京国際展示場)が、2020年東京五輪でプレスセンターとして20カ月間も利用が制限されるため、愛知県がその“後釜”を狙った国際展示場(19年秋開業)を、常滑沖の中部国際空港島に建設する。展示面積は6万㎡とビッグサイトの8万㎡に次ぐ広さ。柱がなくライブ会場に使える1万㎡のホールと、五つに間仕切りできる5万㎡の展示場の二つで構成され、建設事業者はすでに16年10月、竹中工務店が341億円で落札している。ウリは「国際空港直結」と「東京五輪前年に開業」だが、もう一つは展示場の運営を民間に任せる運営権売却(コンセッション)がキモ。大村秀章知事は全国に先駆けて県内有料道路8路線のコンセッションを実施、16年10月から前田建設を中心とするグループの共同出資会社が運営を開始した。これで得 ………
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