中国「西側の油断終了」で正念場

驕れる台頭はリスク――。西側諸国の対中観が旋回し、世界はさらなる混沌の時代へ。

2018年2月号 GLOBAL

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「中国は真空状態を愛す(China loves a vacuum)」――。1月2日、米著名政治学者のイアン・ブレマーが率いるユーラシア・グループが2018年の「世界10大リスク」を発表し、第1位に中国の影響力拡大を挙げた。米国第一を掲げるドナルド・トランプ政権の登場により、国際社会が秩序を維持するリーダーが不在の真空状態となるなか、その間隙を埋めるように中国が影響力を強めるという見立てだ。

「修正主義勢力」と名指し

ということは、中国の立場では向かうところ敵なしの素晴らしい一年となるのだろうか――。そうなる保証は必ずしもない。中国の台頭をブレマーが「リスク」だと明言したこと自体、米国および西側諸国の対中観が大きく旋回している現実を象徴しているからだ。17年12月18日、トランプ大統領は政権発足後初の「国家安全保障戦略」を発表した。その報告書は全55ページのなかで33回も中国に言及。「技術、宣伝および強制 ………

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