「白ブリーフ判事」炎上の陰に「恣意的」な判決文削除がある。本誌は初めて最高裁の「掲載基準」を入手した。
2018年2月号 LIFE
「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に、無惨にも殺されてしまった17歳の女性」。判決文のリンクを添えてツイッターで拡散したのは裁判官だった。激怒する被害者遺族に東京高裁は謝罪、判決文を裁判所HPから削除した。ツイートしたのは岡口基一(きいち)東京高裁判事。事件の被害者遺族が「不愉快な思いをした」とツイッター上で直接抗議。17年12月26日、東京高裁に厳重処分を求める要望書を提出し、東京高裁が遺族側の弁護士に謝罪した。岡口判事は1994年任官。水戸地裁、東京地裁、大阪高裁などを歴任。仕事の評判はよく人望も厚い。かつて部下として仕えたある書記官は「最高の上司」と絶賛する。任官直後から裁判書式や利息計算などのマクロを無料で公開し、さらに『要件事実マニュアル』など多数の裁判実務書を執筆、バイブルとしてとてもよく売れている。 ………
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