「エヌビディアの横暴」AI界騒然

規約変更で安いほうの製品のデータセンターでの利用を禁じた。これは「一方的」だ。

2018年2月号 BUSINESS

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人工知能(AI)分野は今、学術、企業、国家の各レベルで熾烈な研究開発競争を繰り広げているが、2017年12月、そのAIコミュニティーを根底から揺るがす大事件が勃発した。震源地は、米シリコンバレーの半導体メーカー「エヌビディア」。同社が、AI研究分野で圧倒的シェアを誇る製品の使用方法に一方的に制限をかけたことに、ユーザーや企業が怒りまくっているのだ。エヌビディアは17年5月、『日経ビジネス』が「トヨタが頼った謎のAI半導体メーカー」と報じたことでITに疎い層にも名が知れるところとなった会社だが、設立は1993年とIT業界では古参組に入る。「GPU(画像処理ユニット)」と呼ばれる半導体のメーカーで、米調査会社ジョン・ペディー・リサーチが公表した市場シェアを見ると、同GPU分野で約7割を占めている。エヌビディアのGPUは2010年代にAI研究の「機械学習」に急速に活用されるようにな ………

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