踊る「株バブル」終わりの始まり

為替は円高に振れ易く、政権は管理職層の税と社会保障負担を重くし可処分所得を減らす構えで個人消費も黄信号だ。

2018年2月号 BUSINESS [バブリーダンスの舞台裏]

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あの時代が戻ってきたようだ。荻野目洋子の1980年代のヒット曲「ダンシング・ヒーロー」に合わせて、登美丘高校ダンス部の女子高校生たちがディスコのお立ち台のようなバブリーダンスを踊る。その模様をユーチューブに投稿したところ、たちまち数百万回も視聴され、日本レコード大賞や紅白歌合戦の晴れ舞台にまで立った。株式市場の値動きが最も正直だ。日経平均株価は年初の2日間だけで1000円近い急騰を演じた。市場参加者のなかには「3万円」といった威勢のいい声が響き渡る。1月5日、経済3団体主催の賀詞交換会に現れた経営者たちの表情も、どこか明るく自信を取り戻したようだ。安倍晋三首相は3%の賃上げを訴え、経団連の榊原定征会長は3%賃上げに前向きに取り組みたいと応えてみせる。安倍1強のなかで、経済界も麗しい官民協調を装おうと懸命だが、そんななかにあって麻生太郎財務相の言いぶりは ………

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