法改正で当局に強権。デバイスもクラウドも、令状なしの照会で、会話からSNS、映像まですべて筒抜け。
2018年1月号 POLITICS [プライバシー破り放題]
タダほど怖いものはない――。必要なものを得るには、それなりの対価を支払わなければ、後で、逆に高い請求が来て、後悔することになるという古来よりの“教え”である。インターネット上で提供されている通話やメール、検索エンジン利用や位置情報の提供といったサービスがそれに当たる。グーグル、フェイスブック(FB)、LINE、ツイッターといった「プラットフォームの巨人」は、ネット広告業者でもあり、我々がタダで使用する対価として彼らに与える個人情報を、フル活用して効果的なマイクロターゲティング広告を打っている。その結果、民主主義が危機的状況を迎えていることを、本誌は前号で「ネット広告『ロシアゲート』」と題して警告した。ロシア政府に近いとされる団体が、「トランプ優位」の世論操作をSNSなどを使って行ったとして、グーグル、FB、ツイッターの経営幹部が議会で締め上げられた。
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