東京地検「眠れる獅子」が汚名返上

スパコン開発会社の助成金詐欺に続き、「財政投融資」を投じたリニアの入札不正に切り込む。

2018年1月号 DEEP

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眠れる獅子がようやく目を覚ますか――。スーパーコンピューター開発会社「PEZY Computing」の社長、齊藤元章容疑者を助成金詐欺の容疑で逮捕する一方、リニア中央新幹線建設を巡る不正入札容疑でスーパーゼネコンの大林組を強制捜査した東京地検特捜部。どちらも突き詰めれば、怖いもの知らずの政権を揺るがす事件に発展する可能性がある。12月5日に逮捕された齊藤容疑者は2014年2月、記憶装置の研究開発費を水増しした虚偽の実績報告書を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に提出し、翌3月に助成金約4億3100万円をだまし取った疑いが持たれている。関係者は「助成金は研究開発費の3分の2まで交付され、上限は5億円だった。水増しは齊藤容疑者が経営する別会社などへの業務委託を装い、数億円に上る。齊藤容疑者も一緒に逮捕された元部下も容疑を認め、齊藤容疑者は『開発には多額の資金が必要 ………

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