アラムコ「香港上場」へ口火

「エルサレム首都」の愚挙。新バランサーのアブダビに食い込み、アラビア半島を一帯一路に引き寄せる中国が高笑い。

2018年1月号 GLOBAL [トランプの逆噴射]

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「エルサレムをイスラエルの首都と認定する」。ドナルド・トランプ米大統領が緊張した顔で発表した2017年12月6日は、米国の中東戦略の「歴史的な失着」の日として長く刻まれることになるだろう。ロシアゲートで揺らぐ国内基盤を立て直そうと、娘婿の正統派ユダヤ教徒、ジャレッド・クシュナー上級顧問に助言を仰いだその決断は、パレスチナ自治政府はもとより、エジプトなど親米アラブ諸国を含むイスラム圏全体から反発を招いて「火中の栗」を拾うばかりではない。米国が1950年代のスエズ動乱以来続けてきたイスラエルとアラブ諸国を仲介する「中東のバランサー」の座を自ら降りたことを意味する。では、この「空白」を埋めるバランサーはどこか。難民と債務とブレグジットに揺れる欧州に余裕はないし、シリアを軍事支援したロシアも原油安の後遺症と制裁で経済が苦しい。トルコはクルドに足もとを脅か ………

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