トヨタ「側近人事」でCFO解任

就任わずか9カ月で、豊田社長の「傳役」が取って代わる。屋台骨を支える要職なのに。

2018年1月号 BUSINESS

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トヨタ自動車が2017年11月28日に発表した18年1月1日付の役員人事で、永田理副社長兼CFO(最高財務責任者)(60)と、配下の専務で経理本部長の大竹哲也氏(57)が、2人同時に退任することに驚きの声が上がっている。副社長が、就任からわずか9カ月で退任することや、経理・財務部門のトップとナンバー2が同時に退くことは、これまでのトヨタでは、ありえないことだからだ。まず、永田氏の退任については事実上の解任だ。トヨタ関係者の多くが、「収益源である北米事業の凋落の詰め腹を切らされた」とみる。現在、トヨタの北米事業は苦戦している。17年4~9月期中間決算で北米地区の営業利益は前年同期比54%減の1446億円に減少した。業績悪化の要因は六つある。①値引きのための販売奨励金が増えた②中古車価格が下落した③市場の変化に合わせた商品戦略ができていない④収益性の高い「レクサス」の販売が落 ………

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