豊洲落札を巡り新たな疑惑が浮上。追い詰められた都幹部がゼネコン幹部に面会を求め、応札の「密約」を結んだという。
2018年1月号 BUSINESS [政争の具と化す「五輪」]
「自ら主導した入札改革の失敗を認め、小池は無条件降伏した。これで小池劇場はお仕舞いだ」――。東京都の豊洲市場の追加安全対策工事で入札不調となっていた4件がようやく成立した12月11日、都庁幹部の1人は小池都政の「終わりの始まり」を断言した。4件はいずれも、10月30日の入札で応札額が予定価格を上回るなどして不調となっていたが、今回はそのうち3件で10月より1.4倍も高い予定価格(3件合わせて5億円弱の引き上げ)を事前に公表。結果、本体工事を請け負った清水、鹿島、大成が1者入札で応じ、100~99.7%の満額回答の落札率で受注した。15日にはさらに2件が落札され、3街区9件の追加工事のうち特命随意契約になるのは7街区の1件。これをもって都は12月中に新市場建設協議会を開き、業界の合意を得たうえ、豊洲の開場日を18年10月11日と決め、知事が発表する段取りだ。しかし、入札不調を打開す ………
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