五輪は目前なのに、ドーピング物質フリー証明がマークの使い方も含めてめちゃくちゃだ。
2017年12月号 LIFE
「ドーピング」が対策の施しようのないウイルスと化して、世界のスポーツ選手を恐怖のどん底に追い落としている。11月7日、リオデジャネイロ五輪の女子マラソンで金メダルを獲得したケニアのジェミマエラガト・スムゴング選手が、ドーピング違反の疑いでケニアのアンチ・ドーピング機関から4年間の資格停止処分を受けた。 一方、その翌日には2014年ソチ五輪でメダリストを多数輩出しながら、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)から組織的ドーピングと認定されたロシアの連邦捜査委員会が、「国ぐるみの違反はなかった」と発表。WADA調査で判明した「検体のすり替え」も「確認できなかった」と反論した。この二つのニュースから言えるのは、責任を取らされるのは選手のみ。一旦ドーピング違反となると、明るい太陽の下から、あっという間に、先の見えない暗闇のトンネルへと追いやられるということだ。 ………
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