2017年12月号 BUSINESS [インサイド]
トランプ米大統領の来日に先駆け、お気に入りの長女イバンカ補佐官が11月初旬、東京を訪れた。トランプの親友を自任する安倍晋三首相は、一補佐官に過ぎないイバンカを夕食に招き、歓待の限りを尽くした。最大の土産は、イバンカが関わる世界銀行「女性起業家資金イニシアティブ」、通称「イバンカ基金」への5千万ドル(約57億円)の拠出を表明したことだろう。表明されたのは3日のイバンカの講演会。仕切りの悪さから会場は空席が目立ち、イバンカも一瞬、顔を曇らせたものの、安倍から資金拠出を持ち出されると笑顔を咲かせ、女性の社会参加の大切さを語り始めた。しかし、イバンカの「正論」には「まずは父親の女性蔑視を正すべき」との批判が多い。カネでトランプに擦り寄る安倍政権の姿勢にも、疑問の声が巻き起こった。河野太郎外相は「世銀のファシリティを『イバンカさんの基金』などと貶す人が ………
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