「郭文貴」口封じに手段選ばぬ中国

ワシントンでの初会見にサイバー攻撃と圧力。それでもトランプ元側近とツーショット。

2017年11月号 DEEP

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中国の政商が邦銀の買収を画策したという本誌前号のスクープの主役、郭文貴が、10月5日に米ワシントンで初めて公の場に出て会見に臨んだ。中国が米国に数万人のスパイを送り込み、カネや女やハッキングで機密を奪い、米国の国益を侵していると非難する内容だったが、中国国務院がスパイ増派を批准したとする文書のコピー以外は具体性に乏しかった。だが、このナショナル・プレスクラブの会見、実はドタキャンされた4日のハドソン研究所の「郭文貴との対話」イベントの出直し会見なのだ。「ワシントンのシンクタンクでは唯一中国から寄付を受け取っていない」と聞かされた郭が同研究所の依頼に応じ、ニューヨークから乗り込んだが、3日に突如延期を発表。直後に研究所のウェブサイトが半日近く閲覧不能となり、再開後も延期の理由や今後の日程を一切説明していない。中国の口封じ圧力か、とメディアは色 ………

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