打算、誤算、破算の「小池劇場」

原作、脚本、演出、主演=小池百合子。「希望」大苦戦の中、 このまま野たれ死ぬとは思えない。

2017年11月号 POLITICS

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白黒の一枚の古い写真を見ている。頭に大きなリボンを飾った痩せぎすの女の子がヴァイオリンを弾いている。小学校低学年くらいか、伴奏者が華やかなドレスを着てグランドピアノを弾いている。おそらくこの女の子の通っているヴァイオリン教室の発表会かなにかだろう。この女の子、取り立てて裕福な家庭の子にも見えず、将来、芸能人になりそうな顔立ちでもない。娘さんのいる家庭なら、どこの家にもありそうな写真である。このありふれた光景の主人公が、半世紀近くのちにたった一人で日本をひっくり返してしまうような恐るべき人物になろうとは、だれも想象できまい。ヴァイオリンを弾く女の子の横に、背丈ほどある名前めくりが置かれている。弾いている女の子は「17 小池百合子」とあった(双葉社『小池百合子写真集』)。

「妙に男好きのする顔だなぁ……」

何の因果か爺は半世紀ほど日本の政治に関わってきた。といってもそんな立 ………

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