安倍に神風「再び改憲」

運も実力のうち。北の暴走と民進党の自壊に助けられ、自民党総裁3期9年と憲法改正に挑もうと決意した。

2017年10月号 POLITICS [肥え太る総理の野望]

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「このまま行けば、安倍政権は来年の9月で終わりだと思う。次は石破(茂自民党元幹事長)が90%、岸田(文雄同政調会長)が10%だろう」お盆休みの8月16日夜、安倍晋三首相の最側近で、並の閣僚を優に凌ぐ「陰の権力者」と目される今井尚哉首相政務秘書官が、親しい番記者たちとのオフレコ懇談で、大胆不敵にも「政権の終わり」を競馬の予想屋のように語った。懇談メモは翌日には政界要路に流れ、官邸中枢の内情について疑心暗鬼が広がった。今井氏は、政権失速の分析もあけすけに論じた。「おごりが出てきたのは、自民党総裁任期の3期延長が決まったころからだと思う。党内をうまく抑えるだけで9年できるというふうになってしまった。本当に何かをやろうと思ったら、民意をしっかり問うという迫力がなければダメだ。私は、(昨年)1月4日に国会を召集して衆参ダブル選挙ができるようにして、伊勢志摩サ ………

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