「文春火砕流」で前原民進はや沈没寸前

「初代アニー」が幹事長就任目前に不倫疑惑で失脚。次世代育成の機運もないまま、野党第1党が溶けていく。

2017年10月号 POLITICS

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「小選挙区選出といっても14年の前回衆院選ではわずか5千票ほどの差で勝ったにすぎない。離党で共産党も候補者を立てざるを得なくなるので、復活はほぼ絶望的だ」(民進党中堅議員)一寸先は闇――。昨年3月に発足した民進党で、これほど実感を持ってこの言葉を聞いたことはない。「民進党のジャンヌ・ダルク」の異名で注目を浴び、将来の代表候補と目された山尾志桜里(43)の失脚劇はそれほど大きな衝撃をもたらした。9月1日の代表選で前原誠司(55)が枝野幸男(53)を破り、直後に目玉人事として大きく報道されたのが「山尾幹事長」だ。政調会長に昨年抜擢されて話題を呼んだ「次世代のエース」の幹事長起用。党勢回復が期待できるとの歓喜の声と、衆院当選2期に過ぎない本人の経験不足を不安視する声との両方が党内外で乱れ飛んだ。ところが4日夕に「7日発売の週刊文春で山尾の不倫疑惑が掲載される ………

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