「増税やむなし」は小池の思う壺

消費増税へ傾く自民と民進。ポピュリストである彼女はそれが高じるのを待ち、「反増税」を掲げて政権奪取へ動く。

2017年10月号 POLITICS [世論最優先の政治家]

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「彼と私は全く同じことをやっている」二大政党を否定し、双方から人材を引き抜いてフランス大統領の座を射止めたマクロンに、我が身を重ねる東京都知事・小池百合子。消費増税を掲げる前原誠司が野党第1党・民進党を率いることになったのは、彼女にとって理想の展開だ。幹事長人事の失態で前原民進党が瀕死の状態に陥るというオマケまでつき、願ったり叶ったりである。「民進党が劇的に国民の支持を得られる党になっていくとは考えていない。私が作る新党が民進党と一緒に歩むことはない」前原が代表選に勝利した9月1日、小池の名代として日本ファーストの会(小池新党)を立ち上げる衆院議員の若狭勝は、前原民進党との連携を明確に否定した上で、「民進党から出てくる人で基本的な政策が一致する人であれば一緒にやっていくことはあり得る」と離党を呼びかけた。期待を寄せる相手は前原ではなく、前 ………

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