まずは野党3党が合流し、東京を軸に各地域政党が立ち上がる「野党結集」の舞台装置が見えて来た。
2017年10月号 POLITICS
東京都議選での「小池新党大勝、自民惨敗」の衝撃がさめやらぬ7月15日。名古屋市内の某所に集まったのは細野豪志、古川元久、大塚耕平、榛葉賀津也氏の民進党の国会議員と地方議員ら。連合愛知、連合静岡、連合長野の各幹部も駆けつけた。仕掛人は愛知県の大村秀章知事に他ならない。「自民でも民進でもない新たな受け皿を作ろう」。小池百合子都知事が実質的に率いる「都民ファーストの会」の大勝に触発された大村氏は、東海地方でも「非自民・非共産」の受け皿づくりを呼びかけ、まずは共産党との選挙協力に否定的な民進党の現職議員を引き抜き、新党結成の布石を打つ目論見だ。これまで大村氏は地域政党にまつわる成功と挫折を味わった。2011年2月の愛知県知事選で自民党を離党した大村氏は、地域政党「日本一愛知の会」を結成。政党支持率が低迷していた旧民主党など既成政党を向こうに回し、自民支 ………
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