習を揺さぶる「北朝鮮とインド」

中国の虚勢を見透かした金正恩とモディ。臥薪嘗胆の習は党大会後、報復に動くか。

2017年10月号 GLOBAL

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「いまいましい若造め!」。報告を受けた瞬間、中国の国家主席兼共産党総書記の習近平は腸が煮えくりかえる思いだったに相違ない。9月3日、北朝鮮の金正恩政権が実施した6回目の核実験のことだ。北朝鮮北東部にある豊渓里の地下施設で水爆が炸裂したのは、北京時間の午前11時半頃。同じ日に中国福建省の厦門で開幕した新興5カ国(BRICS)首脳会議で、習が演壇に立つわずか数時間前の出来事だった。

中印国境で一触即発の対峙

このタイミングでの核実験は、習の顔に二重に泥を塗った。中国がホストを務める国際会議の晴れ舞台で、習の面子を丸潰しにしただけではない。米大統領のドナルド・トランプがわずかに留保していた中国に対する期待をも同時に打ち砕いた。今年4月上旬に行われた米中首脳会談で、習は北朝鮮の核兵器・ミサイル開発の抑止に向けた“影響力”の行使をトランプに約束した。とはいえ、経済制裁の強化で北朝鮮が ………

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