ロッテ御曹司がたくらむ「獄中経営」

サムスンに続き重光昭夫も実刑の公算大。収監されても役職を降りず、支配するのが韓流経営。

2017年10月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

3年越しのお家騒動が続く日韓ロッテグループで「獄中経営」がいよいよ現実味を帯びてきた。8月25日、朴槿恵前大統領に対する贈賄事件でサムスングループ創業家の御曹司、李在鎔(イジエヨン)サムスン電子副会長に実刑5年の1審判決が下った(その後控訴)。目下、経営権争奪戦を圧倒的有利に進めるロッテグループ会長の重光昭夫氏だが、決して他人事ではない事態だ。現在、昭夫氏は韓国内において2件の刑事事件で被告となっている。1つは2016年10月に在宅起訴となった韓国ロッテグループ内における背任・横領事件。もう1つは、今年4月に在宅起訴された朴前大統領に対する贈賄事件である。前者ではATM子会社に対する過剰な肩入れや、創業者・武雄氏の愛人である徐美敬(ソミンギヨン)親子に対する映画館売店をめぐる便宜供与、それに武雄氏と兄・宏之氏に対する報酬支払いがそれぞれ背任や横領に当たる ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。