「石塚院政」に堕す三越伊勢丹

「オレは、こいつをいつ辞めさせるか考えながら辞令を渡すんだよ」と、役員人事の極意を語ったキングメーカー。

2017年10月号 BUSINESS [冷血な「キングメーカー」]

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三越伊勢丹ホールディングス(HD)の大西洋社長(62)が突如退き、後を襲った杉江俊彦専務(56)が新社長に就任したのは4月1日――。杉江氏は社内のムードを変えるため「対話重視」を訴え、新事業に手を広げすぎず、本業(百貨店)に専念すると明言。世評の高かった大西氏の「改革路線」をかなぐり捨てた。大西氏に連なる役員は軒並み排除され、6月の株主総会で大西氏は取締役を退き、完全に会社から去った。名実ともに「杉江体制」の確立と思いきや、東京・新宿の本社8階・役員フロアにおける杉江氏の存在感は「羽根のように軽い」と言う。既に縷々(るる)報じられた通り、大西氏から杉江氏へ首を挿げ替えたのは、石塚邦雄前会長(現特別顧問、68)の荒業だ。3月4日の午後。大西氏を本社の一室に呼び出した石塚氏は「なぜ、決まっていないこと(店舗リストラ)を外で喋るんだ」「現場が混乱している。労 ………

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