米ハリケーン「政治経済」も直撃

損失額は「カトリーナ」超え。債務上限問題を吹き飛ばしてくれたが、失業は急増の兆し。

2017年10月号 BUSINESS

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もはや「コップの中の嵐」などと言っていられなくなったからだろう。テキサスを襲ったハリケーン「ハービー」に続き、「イルマ」がフロリダを襲おうとしていた9月5日、ドナルド・トランプ米大統領は連邦債務の上限を年末まで3カ月延長することで、米議会と同意した。大統領も議会も「ハービー」の復興予算を早急に成立させる必要に迫られたからだ。全米第4の都市ヒューストンが水没する映像を、米国のメディアは繰り返し報道した。死者1800人あまり、行方不明者700人あまりにのぼった2005年8月のハリケーン「カトリーナ」に比べると、今回の「ハービー」は数十人規模の死者にとどまった。ところが、経済的被害となると話は異なる。テキサス州のアボット知事は9月3日、「被害額は1800億ドルに達する可能性がある」と述べた。カトリーナの被害額は1600億ドルだったから、それをも上回るというのである。ト ………

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