東芝「日米韓連合」逆転の真相

「もう時間切れ。政府は東芝メモリの売却を諦め、別の方法で東芝本体に金を入れる方法を考え始めた」(金融関係者)

2017年10月号 BUSINESS [どこまで続く泥濘ぞ]

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東芝メモリの売却について、主力銀行から「最終リミット」とされていた9月13日、東芝は簡単なリリースを出した。「本日開催の取締役会でベインキャピタルを軸とする企業連合と同新提案に基づいて9月下旬までの株式譲渡契約締結を目指して協議を加速していくこととし……」企業のニュースリリースで「目指して」「加速」するとは、「何も決まっていない」の同義。「米ウエスタンデジタル(WD)への売却で決まり」と書いてきた新聞は、軒並み誤報を打ったことになる。「東芝、半導体売却、WDに独占交渉権、来月にも契約、総額2兆円規模」8月30日、日本経済新聞は1面トップの大見出しで、こう報じた。記事はこう続く。「31日に開く取締役会で決議を目指す。売却額は約2兆円。WDの出資方法など残る条件を今後詰めたうえで、9月中に最終契約を結ぶ考えだ」ところが、この土壇場で今度は日米韓連合(米ベインキ ………

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