火中の栗を拾う代わりに、同郷の総理から次期衆院選「鞍替え出馬」の了承を取り付けた?
2017年9月号 POLITICS
外政家の墓碑銘には内政問題が刻まれる。米中国交正常化を成し遂げたニクソン米大統領を葬ったのがウォーターゲートなら、同じく外交分野を得意とする安倍晋三の墓場はお友達が理事長を務める「加計ゲート」ではないか。刑事事件化した森友学園疑惑とは異なり、加計問題は明確な法令違反が見当たらないのに疑惑追及が止まないのは、安倍の身から出た錆だからだ。安倍は8月3日の内閣改造のドサクサに紛れて渦中の文科省と内閣府の大臣を交代させた。とはいえ、加計問題が消えることはない。むしろ、疑惑は広がっている。問題の幕引きを図った7月24、25両日の衆参両院の閉会中審査は、加計学園による獣医学部新設計画を、安倍が把握した時期を巡り紛糾した。安倍は「今年1月20日だった」と答えたが、「特区ではなく(前身の)構造改革特区で申請されたことについて承知していた」と答えた6月の答弁と明ら ………
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