中国買収王「海航集団」の躓き

海外企業を買い漁るオーナー不明の新興財閥。急転直下の政府通達で失速の危機。

2017年9月号 GLOBAL

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総資産16兆円余りの企業グループと言えば、日本の上場企業なら電機大手のソニーや総合商社の三菱商事と肩を並べるスケールだ。この規模の大企業でオーナーシップが謎に包まれ、株式の実質3~5割の所有者が不明だと聞いたら、にわかに信じられるだろうか?そんなミステリーが、中国の新興コングロマリット「海航集団」を舞台に波紋を拡げている。日本での報道は少ないが、欧米の有力メディアは謎を追う調査報道を競うように展開。当局の報道統制が厳しい中国でも、散発的ながら複数のメディアが海航集団の不透明さに警鐘を鳴らしている。

総資産が5年で10倍

海航集団はなぜそれほど注目を集めているのか。背景には二つの理由がある。第1に、常識を超える速度の規模拡大と海外での派手な買収攻勢だ。海航集団は1989年に発足した中国の航空4位「海南航空」を母体に発展し、航空業のほか旅行、物流、不動産開発、金融など様 ………

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