「集団指導体制」を葬る習近平

建軍90周年閲兵で「唯一無二のカリスマ」を演出。後継候補の孫政才も排除した。

2017年9月号 GLOBAL

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2017年は現代中国政治の大きな転換点として後に記憶されることになるかもしれない。30年以上前に当時の最高実力者の鄧小平が作り上げた共産党の統治原則の「集団指導体制」を、現最高指導者の習近平(国家主席兼共産党総書記)が葬り去ろうとしているのだ。現実になるかは、今秋の共産党大会(19大)を待たなければならない。が、予兆と言える事件が7月下旬に立て続けに起きた。7月24日の孫政才(重慶市党委員会書記)の失脚、26日に発表された習の重要講話、そして30日に内モンゴル自治区の基地で行われた閲兵式である。

36年前の華北大閲兵を踏襲

順序は後先になるが、習の意図が最もストレートに表れた閲兵式から読み解こう。中国での大規模な閲兵式は、1949年の建国から2015年までに16回行われ、うち14回は10月1日の国慶節(建国記念日)に首都北京の中心部を東西に貫く長安街で実施された。習は15年にこの慣習を破り、「抗 ………

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